基礎科学研究

Basic Science Research

基礎科学研究

ヒトの身体の仕組みや医療の発展のために行われる実験には、in vitro(試験管内)とin vivo(生体内)がありますが、in vivoで行われる実験はほとんどが動物実験です。もちろん、どの実験も今日までの科学や医学の研究に非常に有用であったことは言うまでもありません。
栄養素による生体への影響については、昨今数えきれないほど報告されています。一方、栄養素による影響については、細胞レベルでメカニズムが解明されていない部分も非常に多いのも事実です。

そこで当研究所は、2022年からヒト細胞を用いた基礎研究を始め、栄養素に秘められた可能性をヒト細胞レベルで検証することにいたしました。

ビタミンCの細胞に対する抗酸化作用を分子レベルで解明する

抗酸化作用をもつビタミンとして有名なビタミンCですが、アスコルビン酸がもつエンジオール基が不安定な活性酸素を安定化させることは解明されています。
今後の課題は、実際どのようにして細胞内で抗酸化作用を発揮しているのか、シグナル分子の発現を測定し、分子レベルで解明していくことです。
これから、ヒト細胞を用いて、次亜塩素酸による細胞毒性を引き起こし、さまざまな栄養素を抗酸化剤として利用し、検証を行ってまいります。

今後も臨床ならびに製品開発に役立つ基礎研究を続けてまいります。

写真:研究室での研究風景